屋根裏の羊

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category: 短歌  1/2

触覚記

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白い蛾を甘く煮ている春に桃色の触覚はえますように触覚に知らない音が聞こえてた目に見えないのに触れてるように枕の下海の下には蒼い町蒼い屋根の下眠るぼく夜更けまで公園で穴掘ってると土の底から懐かしい音蛍光絵の具たんぽぽに塗り歩く指ではじけばコキンと響く...

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ふうわり

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まちがいもせいかいもない人といて言葉は雲とふうわり浮かぶひとつきり光灯っている家の光残して夜暮れてゆく みずうみのほとりでひとり眠るとき静かな森に番人おらずたわいない絵本とともに並べられまぬけなくまとあいされている 人間を信じ切ってる猫といて無防備なまま目標たてる...

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額縁の中

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泣き虫のきみの部屋には今もなお貼り付けてある一羽の蝶が優しげに笑う彼女の足元に引き抜かれゆく春の花々真剣な顔で諭している教師の唇だけ飼う想像す額縁の中の少女に銃あてる大きな瞳しだいに潤む実験用ハツカネズミを妻としてあと六日間は可愛がる似合わない眼鏡かけている人にもっと似合わない眼鏡を渡す指先でほころぶ白いブラウス愛でる少女で老婆は恋人...

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2-B

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片隅で拾われなかった鉛筆生まれ変わりのかわいい彼女学校で唯一まとも黒うさぎ 盗んだ絵本歯ごたえは美味抱きしめて バンソウコだらけクマのぬいぐるみ星間移動そうちいつかあのピンクのくつを買ったなら給水タンクにすきっていうよ国語のせんせ 桜の花にみとれていたら花びらになってたの2-Bで生まれるんだってさ今夜 食べ残されたちりめん天使黴かけのパンが入った机の子 鏡の裏の国へいくには?ひとかけら空落ちてきて直撃し ...

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ほろほろ

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雪も降らない花も咲かない小さな国を あの子はあいしてるの眩しいと消えそう 温かい血がほしいな わたしは吸血鬼です言葉のまま消えた少女はくちづける いまは見えないけものたち触れてしまえばきえてしまうものに触れたくてきえない触角機暗くなり 折り紙になりきれない鶴がわたしの折り目をのばすすべてを人のせいにして飛べばいい 鳩の形の羽そのものよジムノペディだけ演奏するピアノの中へ お終いのかくれんぼいち、に、さん ...

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