屋根裏の羊

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category: 短歌  1/1

ふらんけん

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昔むかしきみ白いけものだった頃 ぼくはまだ生まれてなくてカーテンは風の形を教えてくれる 春に触れれば春を知り夕暮れに捨てられた猫 いつの日か優しい少女に生まれるでしょう夕ぐれゆらゆら幽霊達が 揺らすよゆりかごゆううつなゆめふらんけん きらわれもののきみがすきやさしいうたをうたってあげるすこしづづはなれていったいつからがさよならなのかわからないまましぃっ静かにおしいれの戸を閉めて 瞼閉じれば世界はひとつも...

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永久冬眠

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こわれたきみを抱いて寝た 雨つづき部屋は海まで流れていった鉄網に結ばれたリボン染め直す 朝日はいつも定刻通り教室の隅のあの子は放課後に永久冬眠はいります廃ビルに住まうカラスは海の匂い 硝子の破片覗いて暮らす毛皮着た姿で会いに来ておくれ 嘘つきは世界のはじまり片割れの双子の夢を見た日には 合言葉かきつけておく枕満月の形のレコードかけている 月に戻れない教師と兎パーキングエリアにいた女の子 一度に一つしか信...

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ポムポの香り

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グリーンの包み製造年五百年後の石鹸 ポムポの香り店内の奥は森へと続いてる 深夜二時駅前キノコ狩りテレパシーで値段つたえてくる店員 蜂蜜のような髪と声ひだまりに金の薄膜 それのむこうなまあたたかにいきているものヘッドライト 影たち踊る水中で燃えるよう手足無限にのばし海中深くまで潜るぬいぐるみ 大雨の日の君の夢まで言葉にはされずに死んだ感情は第三世界のぼくの猫原っぱで月の光が眠らせている意味もなくぬかれたタ...

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