屋根裏の羊

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category: 物語  1/5

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リリとカラス

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その日の朝、リリがスクールバスに乗ると、いつも座っている一番後ろの席が空いていなかった。ヘアアクセサリーをたくさんつけたブロンドの女の子たちが座っていたから、リリは前の方の席へ座った。やがて、何個めかの駅で、あまりにも太っていることで有名な男の子が乗ってきた。後ろで、はやし立てるような声や口笛が鳴る。男の子は、なにも言わないで座っているみたいだ。リリには、だんだんはやし立てる声や口笛が増えてくるよ...

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コココ

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二年生(きみの手にふれると、いたいなあ。)コココはほろりと涙をこぼした。コココは、とてもからだがもろいので、何かに触れるだけでいたいんだ。ぼくはコココから離れた。一しゅんだけ、コココはさみしそうな顔をした。一しゅんだったから、ぼくは見なかったフリ、した。(ぼく、かえるよ。)なんだかこわくなったから。(うん。)コココはゆっくりと、口元をにっこりさせた。そのしぐさは、あまりにゆっくりな笑顔だったからぼ...

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山崎さん

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折り目のきちんとついたチノパン、一番上までボタンをしめたシャツ、山崎さんは、いつもきちんとした格好をしていました。それは、山崎さんが、森の中で発見された時も同じでした。山崎さんは、爽やかな笑顔を浮かべながら丁寧にお辞儀をして、皆にさようならを言っていたのだと、僕はあとから気付いたのです。会社にはきちんと辞表を出し、友達には旅行へ行くと伝え、会員になっているものはすべて解約しており、両親には手紙と贈...

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雨鬼

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座布団にはすわらないで、ずっと隅の方に立っているような、鬼でした。そんな鬼と、わたしはすこしのあいだ、散歩に出かけたり目があったらなんとなくわらいあったりするような、仲でした。鬼は、わらうのがへたでした。鬼がむりにわらうと、なんだかこちらまでちぐはぐな気持ちになりました。でも、わたしはそんな笑顔がわりあいすきでいました。わらうのがうまいひとを、わたしは信用しないのです。鬼は、ふいに、わたしの前から...

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paperhouse

さんにんはくらしていますみんな 足が長く目が大きいですでも足は速くないし よくものを見間違います家の中は水玉模様でうめつくされています草間彌生のことはしっていますが 意識しているわけではないそうです性格はちがいますが みんな なかよしですアカは、オセロゲームで負けた事がありません 本棚の本を五十音順にならべています チェス駒を枕の周りにならべて眠りますキイは、だれよりもたくさん靴下を持っていて雑誌の44ペ...

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